「琥珀も平気です。だいぶ力を消費した為動けないようですが、消える事は無いでしょう」 琥珀の様子を見ていた木住野さんはそう言うと、ホッと安堵の息を漏らす。 その瞬間、ポンと琥珀の体が煙に包まれ……ボロボロになったぬいぐるみの様な猫が姿を現した。 木住野さんは琥珀をそっと抱き上げると、険しい顔をして小金井さんに近付いて行く。