「にゃ?」 不安そうに空を眺める私に、肩に乗っている琥珀が不思議そうに首を傾げる。 「……何でもないよ」 そう言って琥珀の頭を撫でると、皆に気付かれない様に小さく息を吐いた。 「残る石は二つ!小金井家に向かってとっとと手に入れちまおうぜ!!」 火伏さんはそう言ってギュッと拳を握り締めると、眩しい笑みを浮かべた。 ……その時だった。