「僕は稔に話したよ。稔が秘密を打ち明けたのに、自分だけ黙っている事なんて出来なかった。稔は驚いた様に目を丸くして……僕の赤い瞳を見つめていたよ。その瞬間、これで《終わり》だと思った。次に会う時は僕等は敵で、そしてお互いの大切なモノを守る為に戦わなくてはならないってね。……でも、稔は言ったんだ」 瑠愧はそう言ってクスリと笑うと、静かに空を見上げてそっと目を閉じる。 「凄く綺麗な瞳だ……ってね」 瑠愧はそう言うと私を見て可笑しそうに笑った。