鬼守の巫女


「おはよう」

魏戎はそう言って私の座っている隣の席に腰を下ろした。

急に昨日の事を思い出し、少しだけ恥ずかしくなる。

……昨日は魏戎に抱き締められたまま、ワンワンと泣き続けてしまった。

その事だけでも恥ずかしいのに、部屋まで送らせた挙句に、一人にしないでと部屋に引き止めてしまった。