そっか……昨日は魏戎と話した後、部屋に戻ったんだった。 泣き疲れてしまった私を魏戎はこの部屋に連れて来ると、私を無理やりベッドに寝かせた。 魏戎が私が眠るまで、私の手をギュッと握ってくれていた事だけは覚えている。 しかし、彼の姿は見えない。 ……自分の部屋に帰ったのかな。 そんな事を考えながらフラフラと立ち上がる。 部屋の扉を開けると、そのままリビングに向かって歩いて行った。