鬼守の巫女


……これで火伏さんの死罪も決まってしまった。

二人は明日の朝には殺されてしまう。

……どうしたらいいの?

ギュッと胸元のバッジを握り締める。

「……仕方のない事だね」

ガタンと椅子を揺らして立ち上がった小金井さんは、そう言って自嘲気味に笑った。