「……どうにか……出来るんですか?」 その私の問いに彼は少し考える様に俯くと、それから大きく頷いてくれる。 「頑張ってみましょう。僕も捺さんを死なせたくはない」 彼のその答えにコクリと頷いて返すと、彼と同じ様に席を立ち鞄を手にした。 そのまま彼と共に学校を出ると、出迎えてくれた車に乗り皇楼に向かった。