「しかしお前には何も出来やしない。お前は私との間に子を生み、そして結界を守る為に死ぬ。それが神に決めれた運命だ」

そう言って男は顔を背ける私の顎を無理やり引き寄せ……口付けた。

男の熱い舌が私の舌を絡め取り、口内を蹂躙されたまま言い表せない様な感情が私を支配する。

「……っ……やめて!!」

ドンと男を突き飛ばし、憎悪の籠った瞳で男を睨みつける。

すると男は舌で濡れた唇を拭うと、ニヤリと不快な笑みを浮かべた。