「見てて下さいね」 そう言って少年が手にした白い鶴を空に翳すと、次の瞬間、その鶴はパタパタと羽を羽ばたかせ空を舞った。 白い鶴は華麗に空を舞うと、それから静かに私の手の平へと降り立った。 「貰ってもいいのかしら?」 その問いに少年はコクリと頷くと、満面の笑みを浮かべた。 「ありがとう」 そう言って私の唇が笑みを浮かべると、それを見て少年は嬉しそうに笑った。