「見~つけた」 その声の方へ振り向くと、そこには金髪の少年が立っていた。 夕日で赤く染まったその髪を微かに吹く風に靡かせ、ニヤリと笑みを浮かべる少年。 「小金井……さん」 小さく彼の名を呼ぶと、彼は笑みを崩さないまま魏戎を見つめる。 「巫女は返してもらう」 そう言って彼が手を高く掲げると、彼の手に二本の剣が姿を現した。