そっと空を見上げると、灼熱の太陽が私を照らしていた。 褐色の地面の上で、ユラユラと陽炎が揺れている。 それをボーっと見つめたまま、着ているベストに付いている……猫のバッジに触れた。 猫のバッジは太陽の熱を吸収し、まるで熱せられたフライパンの様に熱くなってしまっている。 心なしか、描かれている猫のイラストが……気だるそうな顔をしている様に見える。