「巫女は皇楼に居れば寿命が減って行く。それでも戻る覚悟があるか……と、言いたいんだろう?」 そう言って男は困った様に笑う。 それに少年はコクリと頷くと、窺う様に私を見つめた。 ……そっか。 皇楼の結界に、巫女の生命力が注がれている。 そこに戻れば私の寿命も凄い速さで減って行くはずだ。 ……そこに戻る。 グッと拳を握り締め、必死に考える。