そっと目を開くと、そこには真っ白なシーツが見えた。 それと……黄色い不思議な猫。 猫は仰向けのまま、スゥスゥと静かに眠っている。 ……私……寝てたんだ。 覚束ない視界の中、そっと体を起こすと、ギシッとベッドのスプリングの軋む音が聞こえる。 ……何か……夢を見ていた気がするけど…… 頭を押さえたままそんな事を考えていた時だった。