地下にある本堂の更に地下へと潜る様に、薄暗い階段を下り続ける。 「こんなに深くにあるんだね」 少し怯えた様に身を縮ませそう呟くと、前を歩く彼が振り返りニヤリと笑った。 「もしかして……怖いの?」 「……別に」 彼の問いに強がり素っ気なく答えるが、私の不安そうな瞳を見て彼が可笑しそうに笑った。