「ほら、早く着替えて来いよ」 そう言って彼がシッシと手を振って見せる。 「わかった!急いで着替えてくる!」 「へ~い」 彼が小さく手を上げて気の抜けた返事を返すと、そのまま廊下に出て元来た道を真っ直ぐに進む。 すると後ろから……彼の深いため息が聞こえた様な気がした。