相手は、三人。
その内、背の高い茶髪の男が言った。
「 星川・・・! 最近、随分と、ハデに踊ってくれてんじゃねえか。 ああ? 今日も情報屋と打ち合わせか? 」
違います。 さっき、ゲーセンでジンジャエール頂いてたの、僕。 そんでもって、告られたりして。 ははは。 ・・・そんな悠長な会話に、乗って来そうな雰囲気の男たちではない。
背の高い男は続けた。
「 今日は、鉄パイプ、持ってねえのか? 」
あったら、もう振り回してます。 当たっても知らんよ~、とか言って・・・
男は言った。
「 2人とも、ここで死ね・・・! 」
全員が、ナイフを取り出す。
・・・よく切れて、痛そうだね、それ。
星野が言った。
「 海南・常盤とヤラれて、居場所を失ったか? 神岡・・・ 」
神岡? そうか、コイツが、仙道寺の神岡か・・・! どうりで、物騒な顔してるわ。 ・・・ウチのマサの方が、もっとコワイけど。
神岡が、星野の方を見て言った。
「 情報屋のクセしやがって、オレを呼び捨てにすんじゃねえ! ブッ殺すぞ、てめえっ! 」
ブッ殺さない選択肢が、あんの? アンタ、さっき、死ねって言ったじゃん。 2回も脅すと、ドスが効かないよ?
反対側から、足音が聞こえて来る。
「 ? 」
何と、五人の男たちが近寄って来た・・・!
皆、一癖ありそうな顔立ちで、これまた、全員がナイフ持参である。
細い路地で挟み撃ちだ・・・! ヤバイ。