時を戻そう
歯車を集めて来い
時計を直してやる
「空想に耽ることは」
あなたは言っていた。
「想像力を使う」
わたしは活字を追いながら、あなたの通った鼻筋にも目を遣った。
「果たしてそれは、有用なのか」
有用かどうかは問題ではなく、「想像力を使って空想に耽ること」をわたしは単に楽しんでいるだけ。あなたは手にしているその、薄い新書に書かれたことに、少しだけ麻痺しているのよ。わたしだってビジネス書も読むわ。そこは割り切っている積もりよ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…