「あ、詩乃佳おはよー」

月曜日。


教室に入ると、もう亜紀が来ていた。



「おはよ」

「詩乃佳なのに、早いじゃぁん」


ぎくっ!


「い、いやぁ~、別にぃ」


……まさか、

昨日のデートで笈原と、


ち、ちゅーしちゃったから、なんか恥ずかしくて早く来ちゃったなんて…。


絶対に言えない!!!



馬鹿にされるもん!てか、恥ずかしいし!



「ふーん。

…笈原となんか、あった?」


「ま、まさか…っ」



あははっと、あたしは笑う。



亜紀は鋭いから危険だ。