……もし、あたしが違う道を選んでいたら。 “別れる”ことを選んでいなかったから、 もしかしたら……… もしかしたら、今。 利揮はあたしの横にいたのかもしれない。 そう思ってる自分がいる。 「よしっ!今日は思いきり歌おう!ねっ?」 「うん!歌うよ詩乃佳っ!」 二人はそう言って、ニカッと笑う。 依知菜、亜紀…。 「…うん!」 ねぇ、利揮。 利揮は今日、何してる……?