それから、あたしは圭ちゃんに送ってもらって家に帰った。
どうしていいかも分からなくて。
考えたくもなくて。
期待もしたくなかったから、ケータイの電源を切った。
お母さんには、誰か来てもあたしは出ない、と頼んだ。
とにかく寝て。
宿題をして。
年末の特番なんて見て、気を紛らわした。
たまに聞こえてくるチャイム音も知らないフリをして、
お父さんとお母さんがあたしを心配しているのも、気付かないフリをした。
…そんな日々を過ごして、
気付けばもう今年が終わる。
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