え、エロいって…。



「エロいと、ダメ…?」

「っ?!」



予想外のあたしの発言と、予想通りの反応のワン。



「あたしだって、キスしたい時くらい…あるよ」



くだらないヤキモチ妬いて、意地はってケンカしてたのがバカみたいに、今は素直になれた。



不思議だ。



「稀衣ちゃん…」

「なに?」

「オレは今、押し倒したいって思ってるよ!」(←ド直球)



…実に、ワンらしい発言だ(汗)



「だけど」

「だけど?」

「ここで、そーゆー事しちゃダメって、さすがにオレでも分かるから」

「う、うん」

「ここまでで我慢する…っ!」



そう言いながら、ワンは勢いよく体を起こしてあたしの唇を奪った。



……(恥)



白昼堂々、それも体育館のど真ん中でイチャついてしまった。



いろんな波乱もありつつ、球技会も無事に幕を閉じたのだった。