???

「あーあ。バラバラになっちゃった。」
 ヨッタが呟く。

「あの戦いぶりだったからね。寿命だったんだよ。」
 ポゴが言った。

「そうだな。まあ、新しいかつら、買ってやるよ。ご褒美だ。」
 ごんぞが言った。

「やだよ。あんな格好悪いの。」

「おいおい、あれは英雄(ヒーロー)の装備品だぞ。」
 慌ててヨッタを睨むごんぞ。

「嘘だぁ!ごんぞ嘘つきだから。」
 噛み付くヨッタ。

「ははは…面白いなお前等。」
 ジャスが笑う。


 不意にヨッタはジャスを睨んだ。

「もしかして、ジャスのその銀髪もかつらな訳?」
 そしてボソッと呟いた。

「あ…あほかーっ!切り捨てるぞ!!」
 ジャスが叫ぶ。

「がははは…」
 ごんぞが笑いだした。
「えへへ。」
 ヨッタも笑いだす。

「あはは」
 ポゴも笑った。

「は…はははは!」
 ジャスもつられ笑いだす。



 夕日に染まる街中をハイラックスとZ2が駆け抜けていった。





     英雄列伝


      END