???

 スタッ。ジャスが光から飛び出し、元の主塔に着地した。

「がはっ!」
 ヨッタが口から血を吐く。攻撃を受けたのはヨッタの方だった。

「な…何で?」
 そして信じられぬという目でジャスを見つめた。

「ははは。俺に風龍牙など効かねえ!」


「やはり、あの噂は本当だったか。奴が“風狼神・風牙”を殺したと言うのは。だが…だとすると…」
 ごんぞがジャスを見つめる。



「ははは、この地球に英雄(ヒーロー)が誕生したのは聞いていた。金髪の若者とかってな。たが連邦の連中も、見込み違いだったらしいな。」
 ジャスは港街の夜空に高笑いする。


「くそう。大した自信だな…納得だけど。」
 ヨッタの体には無数の傷跡が刻まれていた。

「仕方無いよ。でも、もう少しなんだけどね。」
 ポゴが言った。

「…サンキューね、ポゴ。でも、俺だって分かってるんだ。」

「…な…何がさ。」

「本当、あいつ強え。風龍牙も効かないなんて。…あいつ、まだ半分も力、出してないだろ。」

「ヨッタ!」

「あ…安心しろ。別に殺される訳じゃ無い。俺は俺の持てる力で、…」
 ヨッタはジャスを睨む。

「…ただ、全力で行くだけだ!!」
 そしてジャス目がけ飛び込んだ。


「おっ。いいね、少しはらしくなって来たじゃない。」
 呼応し、ジャスも飛び出した!