princess~私の宝物~

利香・・・・。

「さすが部長だよ*一回話してみれば?」

「うん。姫奈も付いていてくれない?ちょっと勇気ないし」


「お~い、そこの2人、喋ってないで練習しろ~」

またヒラタカかよっ!

「は~い」


莉那はきつい目つきで、私達を見ていた。

練習が終ると他の1年生が話かけてきた。

「先輩。莉那、嫌ですよね・・・。最近クラスでも嫌われてて。自己中心で。利香先輩と姫奈先輩にも当たってくるし、関わりたくないっていうか・・・」


「そうなんだ・・・」

何か理由あるのかな・・・。不満でもあるのかな・・・。

利香は絶対に莉那をほっておかないよね。

話を何も言わずに聞いていた利香の肩をポンポンと叩いた。

「利香?行くの?」

「うん。一応ね」

利香は莉那のもとへ歩き出した。


「1年生ありがと*ちょっと行って来る*」

私は後輩達にあいさつをして、利香に付いて行った。