princess~私の宝物~


わぁ~。

ライトのせいか、ワンピースは光っていた。

【それと共に姫奈の目もキラキラ光っていた。】

鏡に映る自分。

全く別人みたい。本当の女の子になったみたい。

「利香・・・・。このワンピース、とっても可愛いね・・・・」

「うん*(姫奈もね*)」

「すごい・・・。このワンピースすごいよ」

「姫奈。そのワンピース脱ぎな*」

「あっ。うん」

私は慌ててカーテンを閉めた。

うぬぼれてしまった。ダメ、ダメ。あたしにはワンピースは・・・無理・・。

「姫奈~ワンピース脱いだら貸して~」

私はボーっとしていて、無意識のうちに利香にワンピースを渡していたらしい。

試着前に着ていた服をまた着て、試着室を出た。

目の前に利香がいた。私は下を向きなながら利香に言った。

「利香、ありがと。でもあたし、また今度買うよ・・」

すると利香は後ろの袋を私の目の前に突き出した。