princess~私の宝物~

「このワンピースはどう?」

利香が紹介してくれたのは、薄い水色でシフォンのワンピース*

「わぁ~すごい」

私には縁がない、女の子らしいワンピース。

着たい。私は素直にこう思った。

「どう?姫奈」

「か、か、かわいい。あ、あたし着たい」

「本当!?*やった~じゃぁ早速試着だ~」

利香はハシャいで、私の背中を押して試着室へ連れて行った。

「すいません~これ、この子が試着します~」

「どうぞ~」

私は少しドキドキしながら試着室に入った。

「着替えたら*あたしに言ってね~」

「あっ。う、うん」

「じゃ」

そういってカテーンを閉めてしまった。

試着室には私と目の前に鏡。

あたし勢いでこんな事言っちゃったけど・・・。大丈夫かな・・・。

でもここに入った以上は着るしかないよね・・・。

私は恐る恐るワンピースを着てみた。