princess~私の宝物~

「これいいんじゃない?ねぇ~姫奈、聞いてる?」

「あっうん」

可愛い服が沢山あって見とれてしまった。

「姫奈~?実は着たかったり!?」

「え、えっそんな事ないもん!!・・・多分」

「多分って何よ~」

「だって・・・」

利香は私の心を見透かしているみたい。



「あっ姫奈、誕生日もうすぐだよね??」

「一ヶ月後だよ?」

「じゃぁ今姫奈の誕プレ買ってあげるっ*」

「え!?本気で言ってるの?」

「うん*当たり前じゃん」

そういって利香は服を選び始めた。

私はここでお店の外に逃げることが出来たけど・・・・。


正直あたしも利香みたいな、可愛いワンピースとか着てみたいな。って思う自分がいた。

でも・・・・。


「これもいいな~、あっこれも可愛い*」

利香が選んでいる横で、私は突っ立ていた。





「姫奈。こっちおいで*」

利香が私を手招きしていた。

「何?」