princess~私の宝物~

そして今、私達は舞台袖で出番を待っている。

今から私は一人の女教師、アンナ。正義感が強くて国を誰よりも愛し、子供達に尽くす。そんな女性。教師だから、子供っぽくならないように。精一杯演じる。

私は利香と目を合わせた。頑張ろうね。お互いそういっているようだった。

そして私は利香と一緒に舞台に一歩でた。2人だったらチカラは2倍*一緒に演じるこの瞬間。全てがキラキラした。

【お姉さん。この子達を助けましょう。そして忘れらたこの国を、この子達に授けましょう】

【そうね。私達が今できる事。それはこの子達を立派に育てることよ】

1つ1つの言葉。全てをココロに刻んで。この演技が観客に伝わっているかな?ココロが届いているかな?

大丈夫。みんながいるから、きっと届いているはず。

気持ちが良い。利香と演じるヒロイン。とっても居心地が良い。この輝いてる一瞬がずっと続けばいいのに。

私達は一旦、舞台袖に入った。舞台では他の部員が演じている。

「利香*この調子で頑張ろうね*」

「うん*」


すると莉那の出番がやってきた。幕を後ろに立つ莉那に利香は声をかけた。

「莉那!あんたの演技は最高なんだからねっ!それ忘れないで!私、応援してるから*一緒にがんばろ?あんたの変わった姿見てるからねっ*」

莉那は振り向いて大きくうなずいた。

そして莉那はハルへと変身した*