princess~私の宝物~

莉那は【重要な鍵を握る生徒、ハル役】。

戦争時代に自分の国の言葉を勉強する事を禁じられた。でも2人の姉妹は自分の国の誇りを持ってほしいと掟を破り、子供達に教えていた。それをハルが国にバラして裏切る。ろうやに入れられる2人と、バラした事を2人に謝りたいと思うハルのシーン。



ジェシー【ハル。人間はね、どんなときにでも忘れちゃいけないことがあるの。自分を     愛し、家族を愛し、友を愛する事。国を愛する事。だからあなたも、それを     守ってね。】

アンナ【確かに、私達は掟を破ったわ。でもねそれが悪いとは思わない。誇りを持って    いえるわ。ハル。今まで私達の教え子でいてくれてありがとう。愛している     わ。さようなら】

ハル【(泣きじゃくる)ご、ご、ごめんなさい。あ、あ、あたし・・・】

ジェシー【大丈夫。怒ったりしてないわ*あなたが選んだ選択肢だもの。私はあなたを     信じているわ*】

ハル【先生・・・。ありがと。絶対に、絶対に・・・。ありがと・・・】

アンナ【だから泣かないで、笑顔で前に進んで】

ジェシー【あなたなら出来る、ほら、ハル。行って*あなたの国へ】

この後、ハルは2人を背にして走り出す。




「なんか3人揃うとやっぱいいね*」

利香が言った。

「そうだね*」

そういいながら莉那の顔を見てみた。演技で流した涙が少し残っている。でも何度も何度も服で涙をぬぐっている。

「莉那?」

「な、なによ」

「泣いてるの?」

「こ、こ、これは、演技で泣いてるんだから・・」

「ふ~ん」

「もう、いいでしょ・・・。あたし帰る」

走り出してしまった。ハルのように。