princess~私の宝物~

演劇発表会まで後2週間。

みんなこれよりずっと、練習にたいする気持ちが高まってきた。

莉那とは相変わらず。みんなから避けられているようだし・・・。

私と利香は2人で主役といのもあって、休みの日に家へ来て一緒にセリフの読み練習をしたりしている。

私達は喉が渇いたのでコンビニに行こうとした。

コンビニに行くには川沿いの細い道をまっすぐ。話をしながら歩いていると、一人の女の子が川のすぐ側で何かしていた。

「えっ。あれって莉那じゃない?」

利香の言葉に少しびっくりした。

「莉那!?」

「多分そうだよ、こんな所で何してるんだろ」

少し立ち止まって莉那の姿を見ていた。そして耳を傾けると、セリフのような声が聞こえてきた。

「一人で練習してるのかな?少し行ってみる?」

「うん」