サンドリヨンはベランダにでて、星を見ていた。
「ねえ、さっき私を探していたのかしら」
その声でサンドリヨンは顔を上げた。
そう、あの時の少女の声だったから。
そして、サンドリヨンは彼女に問いかけた。
「ねえ、貴女の名前は?」
「……私は、レイシー」
「何故、あの時私を助けてくれたの?」
「クスッ…なんでかしらね…」
サンドリヨンは次々に質問していく。
「じゃあ、何故私は貴女の囁き声で彼を殺そうとしたの?」
「……」
「私は彼を殺したくはなかったのに…
身体が勝手に動いたの。」
「……」
「ねえ、何故?」
レイシーは黙りくっている。
そして、
「彼…王子様を愛しているんでしょう?」
「勿論よ」
「殺したいほどに?」
「は!?」
「憎いほどに?」
「それほど愛しているんでしょう?」
「ちょっと待っ」
「そう、それが答え」
「クスッ…ほら、彼は寝室にいるんじゃない?
早く行けば…?」
彼女に言われたら行かなきゃいけない、
そういう気がしてきた。
「じゃあ、ね…
レイシー…」
「ええ
さようなら、サンドリヨン」
‘永遠に…’


![祭りの夜に。[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.834/img/book/genre1.png)