─?side


あの日から、丸2日


一匹の鬼が、今まさに動こうとしていた


「──てめぇら、僕についてこい!正体は、いつも通りバレないやう気を付けろ。そして、また…この場所に無傷で帰ってこよう!」


…僕、と言った女のように高く透き通った声


その言葉を最後まで聞いた者たちは


『おおぉおぉおぉおお!』


そう、叫んだ


「行くぞッ」


その女のような声の者を先頭に、たくさんのバイクが走りだす


人目で分かる


───暴走族だと