―優奈がいるから 優ねぇはそぅ、悲しそぅな顔で言った。 …懐かしい… 14年前も言ってた。 “優奈がいるから”って…。 目を覚ますと、涙が頬を伝っていた。 「…優奈…お姉ちゃん…」 私は確かめるように呟いた。 優ねぇと、お母さんのこと… つきとめなきゃ… ―…私はこう決心した。