私は拓哉くんから連絡を受けて、家から出た。 家の前にいると拓哉くんが歩いてきた。 「…どうしたの?」 「…これ」 拓哉くんが渡してきたのは、会社の社員証だった。 「っ…!?」 「…留衣さん…ホントは誰?」 「私は―…」