「ごっごごごめんなさい!! みっ見るつもりは……」 獣のように、睨んでくる王子を見て 私は、怖さと同時に焦りが出てきた。 「…おい。手当しろ」 手当…。頭の手当かな? 「おい、聞いてるか」 「はっはい!!じゃっじゃぁ 保健室に行きましょー」 でも、王子はめんどくさそうに 壁にもたれてる。 「めんどくせぇ」 その言葉に、ムカッときた私は おもわず…… 「じゃあ、手当しなくても いいんですか!!!???」 怒鳴ってしまった。