「奈々美ちゃん、やらかしてくれました」
「今日は、何を?」
「『私でも出来ます!』ってあんまり言うから、店長に相談して品出しやらせてみる事にしたの」
「うん」
「私が目の前でダンボールのガムテープを手で剥がして見せて、『カッターを使うと商品傷付けるから、手でテープは剥がしてね』って言って、『はい、分かりました』って言ったのに……」
「カッター、使っちゃったんだ」
「私がちょっと目を離した間に3箱分、一番上にあったスナック菓子の袋がザックリと……。しかも、カッター使った理由、なんだと思う?!」
「何?」
「『だってぇ、1つやってみたら、ネイル剥がれちゃったから……気を付ければいいかなぁと思って』……有り得ない! ねぇ、それって有り得ないよねっ?!」
クスッ
ん?
運転席から笑い声がした。
そこで、ハッとした。
最近の私は、こうして槙原くんに愚痴を零す事が多くなっていた。
またやってしまった……。
「今日は、何を?」
「『私でも出来ます!』ってあんまり言うから、店長に相談して品出しやらせてみる事にしたの」
「うん」
「私が目の前でダンボールのガムテープを手で剥がして見せて、『カッターを使うと商品傷付けるから、手でテープは剥がしてね』って言って、『はい、分かりました』って言ったのに……」
「カッター、使っちゃったんだ」
「私がちょっと目を離した間に3箱分、一番上にあったスナック菓子の袋がザックリと……。しかも、カッター使った理由、なんだと思う?!」
「何?」
「『だってぇ、1つやってみたら、ネイル剥がれちゃったから……気を付ければいいかなぁと思って』……有り得ない! ねぇ、それって有り得ないよねっ?!」
クスッ
ん?
運転席から笑い声がした。
そこで、ハッとした。
最近の私は、こうして槙原くんに愚痴を零す事が多くなっていた。
またやってしまった……。

