「 う…や…やめろ…」



後ろからかすかに聞こえた声は



そう、『若月さん』でございます



「 うるさいわねぇ、まだ意識があったのかしら!?あなた!薬が足りないわよ!」



「 大丈夫だよ!もうすぐ『若月』は死ぬから心配ない!それより早く『理奈』を閉じ込めておけ!明日の仕込みが遅れちまう!」


「 ひどい!何で?何でこんな事してんの!やめて!」



「うるさいね!あたしらはね、生きる為に必死なんだよ!このF町通りはライバルの店が沢山あるんだよ!……あたしらのような小さなラーメン店はすぐにつぶれてしまうのさ!」



「 …だからって…人を殺していいわけないじゃん!」



「 そのラーメンをそのチャーシューをお前達は……喜んで食べてただろう?…うふふっアハハ!」



「 うっ…ひどい!」


「 さぁ、おしゃべりは終りだよ!お前は特別に仲間と一緒に家で飼ってあげるよ」



「 えっ……!? 」