『若月さん』の嫉妬は


爆発寸前でございました



「 クソっ!…… あ、そうだ! 」



何を思い付いたのか、『若月さん』は



この店の裏口からこっそり忍び込み



厨房の片隅で



じっと身を潜めお店の営業が



終わるのを隠れて待っていたのでございます


理由はただひとつ



営業が終わったら明日分のスープの仕込みを


店の主人が始めるからでございます



どうやら『若月さん』は



スープのレシピを盗み見しようとしたのです



そして待ちに待った営業時間が終わり



店の主人が明日の分のスープを仕込みに



厨房へやって来たので


ございます