あたし…… 先輩と両思いなの? あたし…… 先輩の、彼女、なの? 「あの、神崎先輩…」 「神崎先輩って、なんか堅苦しくない? もう彼女なんだから。」 クスッと笑って、さらっと言い放つ先輩。 その言葉を聞いた瞬間、ダバーッと流れてきた涙。 彼女、なんだ。 あたし、先輩の…… 本当に夢みたいだけど、擦った目が痛い。 夢、じゃない。 本当に……あたしが… 「先輩……」 「なに?……清嘉。」 ドキッ!! よ、呼び捨て!! 瀬那くんとは比べ物にならないくらいドキドキする。 .