午後の授業が終わって、放課後。 図書室に連行されてから、学校を出るまで美央と小田島くんが一緒について来てくれるようになった。 二人ともあたしを気にしてくれてる。 有り難いけど…なんか美央と小田島くんの仲を邪魔してるみたい。 そして今日も、3人で帰ることに。 「清嘉、いくよ?」 「ぅ、うん。」 今日こそは、瀬那くんに聞こうとしてたんだけどな… なんで、この前あたしを先輩に渡したの? って。 でも、タイミングがなかった… 美央の声に、慌ててカバンに教科書を詰める。 そのとき…… .