ふと、窓を開けた先輩。 少し涼しい風が入ってくる。 「うん、美味しかった。 ありがとね。 また食べたいな。」 「っ……」 風が先輩の艶やかな髪を揺らす。 爽やかな風を受けながら微笑む姿は、“かっこいい”とかより “美しい”とか“麗しい”という表現がピッタリ合う。 「よ、よかったです…」 美味しかった って言ってもらえてよかった… 一人ホッとし、胸を撫で下ろしていると…… 「お好み焼きはまだ食べてないみたいだね?」 微笑んだままの先輩が、首を傾げながら言った。 .