こんな近距離は初めてで、心臓がバクバクいい出す。 ち、近い……… 近いといっても、1メートルくらい離れているんだけど 今までのあたしには近すぎる。 「め、迷惑だなんて……!!! 昼休みなのに、わざわざありがとうございますっ。」 勢いよく頭をさげる。 ……先輩と同じ空間にいるなんて 夢みたい… 「ふふっ、面白いね。 中川さん……でいいのかな?」 「ぁ、はい。」 慌てるあたしに 先輩はまた、あの時みたいに優しく笑いかけた。 .