下屋敷先輩と同じようなことを、してみようと思った。 なんかわかんないけど 悔しかった。 「……キヨ?」 「…ごめん、いきなり。 迷惑だったでしょ?」 売店の行列に並び、掴んでいた手を離した。 ごめんね、善樹。 すると善樹は…… 「…手くらい、いつでも繋いでやる。 でも、手だけな。手だけ!!」 「ふっ…うん。ありがとう。」 急にそんなことを言い出す善樹に、つい吹き出す。 あたしが有りのままでいられるのは、家族と…美央と善樹くらい。 やっぱりそのまま接する方が楽だし、楽しいの。 .