「本当なんですからね・・・」 拗ねたようにミリアが言う。 「わかっている。苦しがるミリアが愛おしい」 「・・・・・」 ミリアは顔を紅くした。 「からかわないでくださぃっ・・・・!」 「からかってなどいない。宿に帰るぞ。」 ディクスがミリアの手を握る。 冬の晴れた空から雪が降っていた。 Fin.