亜梨沙~side~ 『え・・・あ、うん!行ってらっしゃい・・・』 と、お兄ちゃんを見送った私。 ・・・知ってるんだ。 あの着信音・・・。 あれは――――――。 『なんだか、わたしとアナタ似てるね』 ボロボロのぬいぐるみを見ながら呟く。 プルルルルルル―