「運命的だね」 箏音はそう呟いて、微笑んだ。 「マンガみたいでしょ?」 私も笑い返す。 「でもマンガなら 最後はハッピーエンドなんじゃないの?」 箏音の質問に私は胸が苦しくなった。 「それが……そうじゃないの…」 私は手に持っているアイスの棒をぎゅっと握りしめた。 そして箏音に 「もう少し聞いてて」 と微笑んで、続きを話しはじめた。