空を見上げれば分厚い雲が空を覆っていた。 しばらく雨は止みそうにない。 いつになったら帰れるかな? ホント、やんなっちゃう…。 タオルは持っていなくて 髪から滴る雫を拭くものはなかった。 私は風邪をひかないようにと 雨が早く止むように祈ることしか出来なかった。 ぼんやり空を見ていたその時だった。 バシャッ… 誰かが私のいる建物の軒下に駆け込んできた。 その人が私の好きな人……隼人(ハヤト)さんだった。