学校に着けばガヤガヤと騒がしい。 まぁ、いつものこと。 私はクラスの子と挨拶を交わしながら 席に着いた。 「箏音、おはよ」 しばらくしてみゅーがやってきた。 「おはよ」 私は笑いながら挨拶をする。 「もうすぐ夏の大会だね」 ズキッと一瞬胸が痛んだ。 「…そうだね」 「初戦はどこなんだろうね」 「さぁ? でも、どこと当たってもきっと勝ってくれるよ」 「そうだよねぇ」 みゅーは窓からグランドを見下ろしながら言った。