「茉央……」



寝室に入ったかーくんは、寝ている茉央の側に行き、優しく頭を撫でた。



「かーくん…?」



「俺…今日は疲れた。」



それって…
飲み会のことかな?



「付き合いは大事だけど…やっぱもう行きたくないな。帰り遅かったら、茉央とも遊んでやれないし…」



茉央に寂しい思いさせるのは嫌だ。



かーくんはそう言って、私の方を見て笑った。



「希の言った通りさ…ほどほどにする。茅原先生とも、学校で話するだけなら問題ないし。向こうがどう思っても、俺は家族が一番大事だから。」



「かーくん…いいの?」



「何が?同僚なんて適当にあしらってればいいって。悪口とかも、言いたい奴には言わせとけばいい。」



そんな…



でも、そんなことを平然と言ってるかーくんには、迷いは感じられなかった。