変って…
そこまでは…
「わかんない…でも、かーくんは間違ってないよ。」
確かに触れられただけで嫌悪感を抱くっていうのは、茅原先生に失礼だけど…
その茅原先生が、かーくんに対してどんな思いを持ってるかはわからない。
もしかしたら…
好き、だったりして─
そう考えると、かーくんが茅原先生を『嫌だ』って思ってくれたことは、私にとっては嬉しいこと。
「だけどね…私は、かーくんには同僚の先生と仲良くして欲しいと思う。」
頬に当たっているかーくんの手に触れながら、私はそう言った。
「茅原先生と、か…?」
「うん。茅原先生もだけど、他の人とも。でも、仲良くし過ぎは嫌だよ…ほどほどにね。」
「…俺には陽翔がいる。」
かーくんは私が予想外のことを言ったからか、下を向いて、少し声のトーンを下げて言った。
「確かに…かーくんには藤崎先生がいる。けど、やっぱり付き合いは大事だよ?もしかしたら…悪口言われてるかもしれないじゃん。」


